大草原(プレーリー)生態系の多様な生息地

プレーリーについて

プレーリーは、ロッキー山脈からミシシッピ川まで、米国の広大な領域を覆う多様で複雑な生態系です。南北に広がっていた面積は、南北戦争時に約1億4千万エーカー(約5.7万平方キロメートル)ありましたが、農業用地への転用が進むにつれて急速に縮小しています。降水量は乾燥地帯と森林地帯の中間で、樹木がほとんど生えない開けた草原が特徴です。

背の高い草原(ロンググラス・プレーリー)

背の高い草原は、年間降水量が30〜40インチ(約75〜100cm)と比較的湿潤で、主に東部に分布しています。インディアン・グラスやスイッチ・グラスなどは高さ8フィート(約2.4m)に達します。かつては3,000万〜6,000万頭のバイソンが放牧され、エルクやシカ、アンテロープも共存していました。グリズリーベアやオオカミが捕食者として存在し、鳥類やポケット・ゴーファー(モグラ)も豊かに生息していました。

背の低い草原(ショートグラス・プレーリー)

背の低い草原は、乾燥した西部に広がり、たとえばコロラド州だけで2,700万エーカー(約11,000平方キロメートル)を占めます。草は足首くらいの高さしか成長せず、北米で最も危機に瀕した生態系の一つです。年間降水量は約15インチ(約38cm)と少なく、ブルー・ガンマやバッファロー・グラスなどの乾燥耐性植物が主体です。現在は主に牛の放牧地として利用されています。

保全活動

政府機関は保護区の指定や農業で失われた地域の再植樹などでプレーリーの保存に取り組んでいます。例えばコロラド州運輸局は複数の保全プロジェクトに投資しています。しかし保全団体は、対策が不十分であり、プレーリーは依然として急速に減少し続けていると警鐘を鳴らしています。

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