葉抽出物の幼虫殺虫特性
クレープジャスミンとピーコックフラワー
2011年2月号『Parasitology Research』に掲載された研究では、エルバタミア・コロナリア(クレープジャスミン)とカエサルピニア・プルチェリマ(ピーコックフラワー)の葉抽出物が、アノフェレス・ステフェンシス、アエデス・エジプティ、クレックス・クィンクファサティウスの3種の蚊幼虫に対する殺虫および忌避効果を調査した。ベンゼン抽出物とエチルアセテート抽出物を比較した結果、すべての抽出物が幼虫に対して致死効果を示したが、特にエルバタミア・コロナリアのベンゼン抽出物が最も高い殺虫活性を示した。
マラバルナッツとチャステツリー
2010年8月号『Tropical Biomedicine』では、10種の薬用植物の抽出方法がマラリア媒介蚊アノフェレス・ステフェンシスの幼虫に与える影響を、WHOの指針に基づき検証した。結果、アダトーダ・バシカ(マラバルナッツ)の葉から得られたアセトン抽出物と同植物の樹皮からのエチルアセテート抽出物が最高の致死率を示した。また、第四期幼虫に対しては、ビテックス・ネグンド(チャステツリー)のヘキサン抽出物が有効であった。
トリブラス・テレストリス(パンクチャーヴァイン)
2008年12月号『The Journal of Communicable Disease』では、トリブラス・テレストリスの種子と葉のアセトン抽出物が蚊幼虫に及ぼす効果を調査した。葉抽出物200ppm、種子抽出物100ppmで24時間曝露したところ、4種の蚊の第3期幼虫が高い死亡率を示した。特に種子抽出物はすべての種に対して強い忌避効果も確認された。
赤実ナス(ソラナム・ヴィロサム)
同年12月号『BMC Complementary and Alternative Medicine』では、赤実ナスの葉から得た水抽出物が蚊幼虫と細菌に対する活性を持つことが報告された。葉抽出物中のタンパク質成分は幼虫致死と抗菌の両方の作用を示し、15種類のアミノ酸(うち8種は必須アミノ酸)から構成されていることが明らかになった。
これらの研究は、植物由来の葉抽出物が安全かつ環境に優しい蚊防除剤として有望であることを示している。
