海中の植物たち
海の底には、さまざまな水中植物が広がっています。これらは多くの海洋動物や魚の重要な餌となりますが、光が届き、温度が比較的高い浅い海域に主に分布しています。
ケルプ(海藻)
ケルプは浅い海に生える大型の藻類で、群生して「ケルプ林」を形成します。ケルプ林は食料源であるだけでなく、捕食者から身を守る隠れ場所として機能し、魚や鳥類などが身を潜めます。特に冷たい海水での成長が盛んです。
海藻(ワカメ類)
海で泳いでいると、ゼリー状に見えるぬるぬるしたロープ状の植物に絡まることがありますが、これが海藻です。根を持たず岩礁に付着して成長し、やがて切れ離れ漂流したり岸に流れ着いたりします。オーストラリア西海岸だけで1,000種以上の海藻が確認されていますが、食用や利用が安全とされるのは全体の約400種です。寿司の具材、化粧品、医薬品などに利用され、海の生物にとっては栄養源です。
ウナギ草(エルグラス)
ウナギ草は浅場に生える海草で、長い葉がウナギの体形に似ていることから名付けられました。カニや底生生物の隠れ家・餌として重要で、ウナギ草が密集した「ウナギ草草原」も形成されます。
紅藻(Rhodophyta)
紅藻は独特の色素「フィコエリシン」により赤や紫、青みがかった色を呈します。この色素のおかげで深海でも光合成が可能です。多くの海洋動物が食べるほか、人間の料理にも利用されます。
