大気汚染の主な原因とは?
米国環境保護庁(EPA)は、大気汚染の主要因と考えられる6つの「基準汚染物質」を特定し、クリーンエア法に基づき大気質基準(NAAQS)を設定しています。これらの汚染物質は癌や肺疾患の原因となり、オゾン層の破壊や温室効果ガスの生成を通じて地球温暖化にも寄与します。
二酸化炭素 (CO₂)
自然界にも存在しますが、過剰な二酸化炭素は代表的な基準汚染物質です。自動車の排ガスが全体の56%を占め、その他のエンジンが22%、金属加工・化学製造、薪・ガスストーブ、たばこなども排出源です。
酸化物
二酸化硫黄 (SO₂)
化石燃料の燃焼(発電所)から73%が発生し、残りは工業施設や重機の石油製品使用が原因です。
二酸化窒素 (NO₂)
自動車、重機、発電所の排出により生成され、地表オゾンの形成を促進します。
鉛
主に車両や工業から排出されますが、鉛添加燃料の規制により大気中の鉛濃度は低下しました。2010年時点では、鉛精錬所、廃棄物焼却施設、電力会社、鉛蓄電池製造が主要な排出源でした。
オゾン (O₃)
上層大気のオゾンは有益ですが、地表近くのオゾンは有害です。窒素酸化物 (NOx) と揮発性有機化合物 (VOC) が日光と反応して生成され、車両・工業の排出、溶剤、煙などが原因です。スモッグは主に地表オゾンです。
微粒子状物質 (PM)
粒子状物質は酸、金属、土壌、有機化学物質、ほこりなどの微小粒子や液滴から構成されます。「粗粒子」と「微細粒子」の2種があり、森林火災、発電所、車両、工業の排出が主な発生源です。
