汚染がもたらす影響
地球上のすべての国で、個人や産業が大気、土壌、水を汚染しています。ある程度の汚染は避けられませんが、数十億人が暮らすこの星において、汚染は生態系への危険だけでなく、年間数百万人の死者や入院の原因とも考えられています。
大気汚染
コーネル大学の生態学・経済学教授デイビッド・ピメテルによれば、世界の死亡原因の40%が汚染に起因するとされています。大気汚染は頭痛や注意力低下、目や喉の刺激、息切れといった軽度の短期症状から、がん、心臓病、肺・腎・脳の長期的な損傷まで多岐にわたります。特に子ども・高齢者・妊婦・既に呼吸器や心臓に疾患を抱える人々は影響を受けやすいです。
大気圏汚染(温室効果ガス)
一酸化炭素などの汚染物質が上層大気に蓄積し、太陽熱を閉じ込めて地球温暖化を引き起こします。21世紀末までに平均気温が3〜9℃上昇すると予測されており、氷河の融解や海面上昇により低地の沿岸部が永久的に水没する可能性があります。洪水が頻発し、夏は乾燥と熱波が広がり、干ばつや新たな害虫・病原体の拡散が進みます。海面温度上昇はハリケーンや暴風の勢力を強め、生態系や生息地の破壊をもたらします。
水質汚染
産業・農業・家庭からの廃棄物が河川、湖沼、海を日々汚染し、魚介類や鳥類、哺乳類に悪影響を及ぼします。人間では、水媒介の寄生虫や細菌が入院の25〜30%、乳幼児死亡の60%の原因と推定されています。鉱山や重工業からの有害流出は水を放射能汚染し、がんリスクを高めます。また、停滞した汚れた水はコレラやマラリア、赤痢、腸チフスの媒介となります。
土壌汚染
農薬・除草剤・埋立地からの直接汚染や、水質・大気汚染が土壌に蓄積します。汚染が進むと農作物の栽培が不可能となり、汚染土壌で育った食物は頭痛・吐き気・皮膚炎から、腎臓・肝臓・神経系の重篤な障害を引き起こすことがあります。年間約240億トンの表層土が汚染で失われており、植物が減少すれば昆虫や小動物が減り、捕食者まで減少するという連鎖的な生態系崩壊が起こります。
