生態系について知っておきたい3つのポイント
フランクリン研究所は、エコシステム(生態系)を「生物と非生物が相互に作用し合うすべての集合」と定義しています。地球はサイズや複雑さがさまざまな多数の生態系から構成されていますが、人間活動の影響で多くが深刻な危機に瀕しています。
ハビタット(生息地)
すべての生態系はハビタットを含みます。ハビタットは同種の生物が同時に暮らす場所で、そこに存在する集団を「個体群」と呼びます。ハビタットの基本要素は食料・水・シェルター・空間の四つです。たとえばミミズは湿った土壌と湿った皮膚が合致する環境を必要とし、硬い外殻を持つ生物は乾燥した場所でも生き残れます。空気が清浄であれば個体群は増加しますが、汚染された空気は成長を抑制します。そのため、生物多様性条約などは重要なハビタットと生態系の保全に取り組んでいます。
地理的条件(気候)
気候は地域ごとの生態系の種類を決定づけます。草原や砂漠、サンゴ礁、池、熱帯雨林、ツンドラなど、さまざまな生態系が存在します。地球上のどこでも年間の日射時間はほぼ同じですが、受ける熱量は異なります。この熱量の不均衡が風や海流、温度差を生み、各地域の生態系を形作ります。
バイオーム
ジョームズ・バイアーズ氏(ジョージア大学エコロジー学部)によれば、バイオームは特定の地理的領域に見られる大規模な生態系です。カリフォルニア大学古生物学博物館は、淡水、海洋、砂漠、森林、草原、ツンドラの六つの主要バイオームを挙げています。特に淡水と海洋のバイオームは、ほぼすべての生物が生存に必要な水を供給するため、最も重要とされています。
保全への考慮点
生態系はバイオーム・ハビタット・個体群がバランスを保つことで成り立ちます。米国魚類野生動物局の報告(2011年5月)によると、米国内だけで622種の動物と792種の植物が絶滅危惧種または絶滅危機種に指定されています。植物や動物の大量絶滅が進めば、将来的に人間が居住できない生態系になる恐れがあります。環境に有害な行動を防ぐためには、意識啓発と教育が不可欠です。
