ゼブラミュージルが人間に及ぼす影響とは
ゼブラミュージルとは
ゼブラミュージル(学名: Dreissena polymorpha)は、北米の淡水域に侵入した二枚貝です。殻に縞模様があることから名付けられました。1988年にヨーロッパからの船舶のバラスト水に混入した形で北米へ持ち込まれ、カナダのレイク・セントクレアに放出されたことが最初の記録とされています。
問題点
若齢期のゼブラミュージルは泳ぐことができ、湖や川の流れに乗って内陸へ広がります。成虫になると、バイサスという多糸構造で硬い表面に付着します。人工物だけでなく自然物にも付着し、対象物を損傷させ、侵入した生態系に悪影響を与えます。
産業への影響
水取り入れ管や冷却系統に付着すると通水が阻害され、工場や発電所の稼働効率が低下します。船舶に付着すれば抵抗が増し、エンジンの過熱や燃費悪化を招きます。また、航路標識や桟橋、ドックなどの水上構造物にも大量に付着し、沈没や劣化の危険性が高まります。
レクリエーションへの影響
ゼブラミュージルは魚類の餌競争を激化させ、釣りの対象魚の数を減少させます。さらに、海水浴場や湖岸の水遊びエリアに貝殻が堆積し、鋭利な破片が足元を危険にします。
在来種への影響
ゼブラミュージルは在来の二枚貝やカニ、カメの殻に付着し、呼吸や摂食を妨げます。濾過量が非常に大きく、沈殿物を除去してしまうため、他の底生生物が餌を得にくくなります。
経済的コスト
現在の技術では完全な除去は困難で、主に設備の改修やバイパス設置に多額の費用がかかります。特に原子力発電所は大量の清浄水が必要なため、最も高額な対策費用が発生します。続いて工業プラント、火力発電所、浄水施設が続きます。
