血液媒介性病原体への職業的曝露に関する施行手順
米国労働安全衛生局(OSHA)は、労働者の安全と健康を守るために設置された連邦機関です。OSHAの公式サイトでは「血液媒介性病原体への職業的曝露に関する施行手順(Enforcement Procedures for the Occupational Exposure to Bloodborne Pathogens)」という指針が公開されており、血液媒介性病原体が存在する職場での統一的な検査手順が示されています。
対象となる職種
- 医療従事者(医師、看護師、臨床検査技師など)
- 歯科医師・歯科衛生士
- 救急救命士・救急医療技術者(EMT)
- 消防士・警察官・矯正施設職員
- 病院・診療所のラボラトリー・洗濯スタッフ
- 血液バンクの従業員
- 在宅医療スタッフ
- 医療施設の設備保守・清掃担当者
雇用者の報告義務
- 全従業員が閲覧できる曝露管理計画(Exposure Control Plan)を作成・維持し、血液媒介性病原体への曝露が想定される業務とその低減手順を明示する。
- OSHA査察官は計画書の内容が従業員保護に十分かどうかを確認し、事故報告書や負傷記録の整備状況も評価する。
従業員へのヒアリング
- 従業員へのインタビューにより、OSHA基準への適合状況、研修の実施状況、手順の遵守度合いを把握する。
- 針刺し事故防止のためのノンニードル機器や、汚染された針・鋭利物の適切な取扱い方法についても確認する。
雇用者の責任
- 個人防護具(ユニフォーム、外科用マスク、保護メガネやフェイスシールド等)の提供・洗浄・廃棄を徹底する。
- OSHA基準に精通した担当者が、年1回以上の再教育を含む研修を実施する。
- 負傷記録(例:針刺し事故ログ)を適切に保存し、血液に曝露するリスクのある従業員にはB型肝炎ワクチン接種費用を負担する。
清掃・消毒手順
- 血液やその他感染性物質で汚染された器具、表面、部屋(診療室、手術室、カウンター、床等)に対する書面化された清掃・滅菌・除染手順があるかを査察官が確認する。
- 手順は具体的かつ実行可能で、対象箇所ごとの適切な消毒剤使用法や作業フローを明記している必要がある。
警告表示・ラベル
- 危険物や感染性物質を示す警告サインやラベルが適切に設置され、従業員が容易に認識できる状態にあるかを点検する。
