ウォーターバグ(水虫)とは何か?

ウォーターバグ(学名: Blatta orientalis)は、主に屋外の涼しく湿った環境に生息するゴキブリの一種です。日本では「オリエンタルゴキブリ」や「黒甲虫」とも呼ばれます。住宅内に大量に繁殖することはありませんが、食べ物を求めて時折室内に侵入します。外見が他のゴキブリと明確に区別できるため、比較的簡単に識別できます。

識別方法

  • 成虫は光沢のある黒色で、体長は約2.5〜5cmです。雌は体ががっしりして胸部に翅鞘が未発達で、雄は腹部まで伸びた小さな翅があり、最後の4〜5節が露出しています。雄は雌よりやや薄い色です。若虫は成虫に似ていますが、体が小さく色も淡く、翅構造がありません。卵鞘は濃い茶色で光沢があります。

生息環境

  • ウォーターバグは住宅に侵入しにくい害虫です。落ち葉、マルチ、低木の下など有機物や腐敗物が豊富な場所を好みます。また、暗く湿った場所—地下室、石造りの壁、ゴミ捨て場、下水管、給水管、クラックスペースなど—にも生息します。水分が不足すると、換気口や通気ダクト、ドアのすき間から室内に侵入します。登攀力が弱く、壁や高い棚、上階にいることは稀です。排水口を通過した後、壁に登れずに浴室の配管に閉じ込められることがあります。

生活史

  • ウォーターバグは他のゴキブリに比べ卵の産卵数が少なく、1シーズンに1〜8個の卵鞘を産みます。卵鞘は長さ0.5cm未満の濃い茶色で、食べ物の近くに付着します。孵化まで約60日かかり、第一齢幼虫が出ます。幼虫は成虫になるまでに7〜10回脱皮します。成虫になると、雄は翅が発達し、雌は翅鞘が形成されます。ウォーターバグの発育は季節性が強く、春から夏の中頃に卵が孵化し、成虫は春後半に最も多くなります。夏になると個体数は減少します。

リスク

  • 下水や湿った環境に生息するため、食べ物に病原菌を付着させる可能性があります。主な健康リスクは胃腸炎やアレルギー反応です。

防除対策

  • 入口や配管の隙間を塞ぎ、外部からの侵入を防止します。庭の落ち葉やごみを減らすことで外部の個体数を抑制できます。化学的防除は、ハイドラメチルノンを含む誘引餌トラップが有効です。害虫はトラップで摂取した薬剤を巣へ持ち帰り、コロニー全体に拡散させます。

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