カンフルの危険性

カンフルとは

カンフルは樟(Cinnamomum camphora)という樹木から採取される白色結晶です。スペイン語では「alcanfor」と呼ばれ、風邪薬、芳香剤、害虫駆除製品などに広く使用されています。軟膏やキューブ状で販売されますが、特に子どもにとっては中毒の危険があります。

子どもへの危険性

ニューヨーク市保健局は、カンフル製品が子どもにとって非常に危険であると警告しています。誤って摂取したり皮膚に塗布したりすると中毒を起こす可能性があります。2008年にはカンフルによる痙攣例が3件確認され、さらに7件が調査されました。FDAは風邪薬や咳止めにカンフルの使用を認可していません。胸部用軟膏などの合法的な製品でも、ラベルの指示に従って使用する必要があります。中毒の主な症状は摂取後5〜20分で現れ、吐き気、腹痛、嘔吐、興奮、イライラ、痙攣などがあります。

カンフル油(Camphorated Oil)の注意点

米小児科学会は、カンフル油は特に誤飲の危険が高いと警告しています。他の市販薬と間違えやすく、少量でも致死量になることがあります。また、胎盤を通過して胎児に毒性を及ぼす可能性も指摘されています。

呼吸器への影響

MedScapeによると、カンフルは冷感受容体を刺激するため、呼吸器粘膜に対して強い刺激を与えます。皮膚や粘膜、胎盤を通過し、肝臓や神経に対する毒性(肝神経毒性)を引き起こすことがあります。

レイ症候群に似た症状

カンフル中毒は肝神経毒性のため、レイ症候群に似た臨床像を示すことがあります。鑑別には肝臓組織の病理検査が必要で、肝生検が行われます。レイ症候群は急速に進行し、特に子どもや青年に致死的な影響を及ぼす重篤な疾患です。

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