砂漠の植物を活用したバイオ燃料

石油埋蔵量が減少する中、再生可能エネルギーへの関心が高まっています。バイオ燃料は植物から作られ、特に農業利用が難しい砂漠地帯で育つ植物は、耕作地を奪わずに燃料原料を供給できるため注目されています。本稿では、砂漠でのバイオ燃料候補として研究が進められている3種の植物と藻類について紹介します。

塩セダー(Salt Cedar)樹

2008年にイスラエルとイタリアの研究者が、砂漠で塩セダー樹の栽培が可能であることを実証しました。この樹は塩分濃度の高い低品質な水でも育ち、廃水をそのまま灌漑に利用できるため、浄水にかかるエネルギーを削減できます。調査によれば、1ヘクタールの砂漠地で年間70〜100トンのバイオマスが得られ、燃料原料として利用可能です。

ミルクブッシュ(Euphorbia tirucalli)

熱帯〜亜熱帯地域に自生するミルクブッシュは、別名「ミルクブッシュ」と呼ばれます。パーデュー大学が紹介する研究者M. Calvinによると、1エーカー(約0.4ha)あたり10〜50バレルの油(バイオディーゼル)を生産できるとされています。さらに乳液や木材も得られ、木材は成長が十分であれば建築用材として利用可能です。2010年時点で、ミルクブッシュおよび関連種の利用に関する研究が継続されています。

藻類(Algae)

藻類はバイオ燃料の有望な供給源です。Thomas F. Riesing博士の研究によれば、微細藻類は1エーカーあたり年間5,000〜15,000ガロンの油を生産できる可能性があります。広大な浅い池を設置するためのスペースは砂漠に適していますが、水源の確保が課題です。現在、砂漠での藻類培養に向けた技術開発が進められています。

まとめ

砂漠という限られた資源でも、塩セダー樹、ミルクブッシュ、藻類といった植物を活用すれば、農地を圧迫せずにバイオ燃料を生産できる可能性があります。今後の研究と技術革新が、持続可能なエネルギー供給に重要な役割を果たすでしょう。

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