自宅の土壌中の鉛を自分で測定しよう
鉛は体内に蓄積しやすい有害金属で、慢性的な中毒は体力低下や脳障害を引き起こします。かつては富裕層だけが鉛製品を使用していたため「金持ちの病」と呼ばれましたが、現在は古い住宅の鉛塗料が剥がれ落ち、子どもがそのチップを誤飲するケースが増えています。自宅や遊び場の土壌中の鉛濃度を確認するためのテストキットや測定機器が市販されているので、ぜひご自身でチェックしてみましょう。
初期鉛スクリーニングテスト
多くの保健所や行政機関では、鉛塗料の調査プログラムを実施しています。専門の機材やスタッフが、入居者や住宅所有者が鉛に曝露しているかどうかを判断する手助けをしてくれます。
- まずは簡易的な鉛塗料テストキットで確認しましょう。EPAが認定した「LeadCheck」キット(Hybrivet Systems製)は、壁紙や石膏を除くほとんどの表面が鉛フリーかどうかを判定できます。
- このテストは認定リノベーターが実施すれば正式な結果となりますが、個人で行う場合はあくまでスクリーニング目的です。他の市販キットも参考になりますが、行政が公式に受理することはありません。
土壌中の鉛測定方法
土壌中の鉛を正確に測定したい場合は、EPA認定の分析ラボへサンプルを送付するのが確実です。サンプル採取方法や送付先はEPAの電話・メール窓口で案内されています。
- EPAは手持ち型の「Spectro xSort XFR Analyzer」など高度な機器を用いた方法(Method 6200)も提供しています。この装置は鉛を含む多種の金属を検出し、汚染範囲を高精度でマッピングできます。機器の購入費は高額ですが、日単位や週単位でレンタルすることが可能です。
- あるいは、機器を保有したコンサルタントに依頼して現場で測定してもらう方法もあります。複数地点で測定を行う場合は、費用対効果が高まります。
- 土壌には自然に含まれる鉛があり、地域ごとの基準値があります。農業指導員に複合サンプルを分析してもらい、地域平均と比較しましょう。必要に応じて、作物や野菜の種類に合わせた土壌改良剤の提案を受けることができます。
