堆積物におけるコミュニティ呼吸の測定方法
概要
コミュニティ呼吸は、生態系内でのエネルギー移動を示す指標です。呼吸は酸素の取り込みと二酸化炭素の放出を意味し、堆積物中の微生物や底生動物の活動を測定できます。エネルギー移動量を求めるには、堆積物サンプルの溶存酸素濃度を測定し、乾燥質量(AFDM)に換算した上で、酸素消費率を適用し、採取地点全体に外挿します。
必要なもの
- 堆積物サンプル
- 溶存酸素メーター(BODプローブと撹拌装置付き)
- 温度計
- 保冷クーラー
- 試験管
手順
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堆積物の採取と分析
小さなプラスチック製スコップで、採取エリア内のランダムな位置から上層(約2.5 cm)を数箇所採取し、合計約250 mLになるように一つの容器にまとめます。
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溶存酸素と温度の測定
採取場所の水を保冷クーラーに入れ、校正済みの溶存酸素メーターで水の溶存酸素濃度と温度を測定し記録します。合成サンプルをよく混ぜ、10 mL をラベル付けした試験管に移し、クーラーの水で満たして密封し、2 時間インキュベートします。その後メーターを再校正し、各試験管内の溶存酸素を再測定します。残りの水は除去し、堆積物だけを残して試験管を再度密封し、氷上で保冷しながら実験室へ持ち帰ります。
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乾燥質量(AFDM)への換算
実験室で堆積物を燃焼させ灰分を除去し、無灰乾燥質量(AFDM)を求めます。堆積物の呼吸率は、インキュベーション時間あたりの溶存酸素減少率(mg O₂ L⁻¹ h⁻¹)を AFDM(g)で割って算出し、1 g AFDM 当たりの呼吸量(mg O₂ g⁻¹ h⁻¹)を得ます。
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二酸化炭素産生量の算出
堆積物の炭素含有率は約 0.5 × AFDM と仮定し、酸素消費率に 0.5 を掛けることで二酸化炭素放出率を推定します。これにより、酸素取り込みと二酸化炭素放出の両方の指標が得られます。
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結果の応用
得られた堆積物コミュニティ呼吸データは、海底・海洋・堆積層の炭素循環モデルに組み込まれ、分解物から植物成長、そして大気・海洋への炭素フローを評価します。最終的には、増加する二酸化炭素排出に対する地球規模の適応能力を測定する基盤となります。
