危険な水質汚染物質
清潔な水は生命に不可欠です。雨水の流出などの過程で化学物質や細菌、ウイルスが水源に混入し、健康被害や食料供給の悪化を招くことがあります。以下では、特に危険性の高い水質汚染物質とその影響について解説します。
化学農薬
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国連食糧農業機関(FAO)は、農薬を昆虫、真菌、線虫、げっ歯類の駆除に使用される化学物質と定義しています。農業だけでなく、家庭や害虫駆除業者も使用しますが、これらの化学物質が水系に流入するケースが多数報告されています。農薬を摂取するとがんや先天性異常、免疫機能の低下を引き起こす恐れがあります。また、農薬で汚染された水は水生生物や人間の食料連鎖にも影響し、死亡、変異、繁殖不全などの問題を生じさせます。
大腸菌群
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米国環境保護庁(EPA)は、大腸菌群が人・動物・環境中に自然に存在するとし、糞大腸菌や大腸菌(E. coli)などの危険な形態が水に混入したかどうかを測定します。主な汚染源は人畜の排泄物です。
E. coli が多量に含まれる水を飲むと、下痢、腹痛、嘔吐などの感染症を引き起こします。特に乳幼児、高齢者、免疫力が低下した人々にとっては重篤化や致死のリスクが高まります。その他、レジオネラ菌、クリプトスポリジウム、ジアルジア・ラムブリアなども水質汚染の代表的な微生物です。
ウイルス
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EPA は飲料水中のエンテロウイルス(ポリオウイルス、コクサッキーウイルス、エコウイルスなど)を規制対象としています。これらは感染した人や動物の腸内に存在し、糞便を介して水に混入します。症状は軽い胃痛から髄膜炎まで幅広く、命に関わることもあります。
栄養塩汚染
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一見有益に思える窒素やリンなどの栄養塩も過剰になると藻類や海草の異常増殖を引き起こします。藻類が大量発生すると水中の酸素が減少し、魚類やエビ、カニなどの酸素依存生物が死滅します。工場や下水処理場から直接排出されるほか、肥料や浄化槽からの雨水流出も間接的に栄養塩汚染の原因となります。
