屋内で最も危険な汚染物質とは
EPAの調査によると、屋内の汚染物質濃度は屋外の2〜5倍、場合によってはそれ以上になることが明らかになっています。人は大半の時間を屋内で過ごすため、どの汚染物質が最も危険かを知り、対策を講じることが健康維持に重要です。
アスベスト
アスベストは断熱や耐火材として使用された鉱物繊維です。現在は多くの製品で使用が禁止されていますが、古い建物や一部の断熱材、コーティング材、床タイルなどに残っていることがあります。未損傷の状態では危険性は低いものの、切断・研磨・除去などで繊維が空中に飛散すると、室内空気中のアスベスト濃度が危険レベルに上昇します。長期的な曝露は各種がんや肺疾患の原因となります。除去は必ず資格を持つ専門業者に依頼してください。
カビ
カビは湿度と酸素があれば繁殖します。室内の湿度管理が不十分だと、特に水漏れや浸水した建材・表面にカビが発生しやすくなります。カビが大量に繁殖すると、喘息やアレルギー反応、結核、はしか、インフルエンザなどの呼吸器疾患を引き起こすことがあります。対策としては、キッチン・浴室・屋根裏などの換気を徹底し、湿気がたまらないようにすることが重要です。水害が発生したら24時間以内に速やかに乾燥・清掃し、必要に応じて被害部材を交換してください。
ラドン
ラドンは無色・無臭の放射性ガスで、肺がんの原因のひとつです。米国では喫煙者以外の肺がんの主な原因とされています。EPAと米国外科医長官は、家庭やオフィスのラドン濃度を測定することを推奨しています。市販のテストキットで自分で測定するか、専門業者に依頼しましょう。
受動喫煙
子どもは肺がまだ発達途中で呼吸数も大人より多く、室内空気の質を自ら選べません。そのため、受動喫煙による影響を受けやすく、喘息発作の頻度増加や症状の悪化、下気道感染症のリスクが高まります。禁煙はもちろん、喫煙エリアを屋外に限定するなどの対策が必要です。
鉛
鉛の吸入や摂取は、子どもも大人も急性中毒を引き起こす可能性があります。かつては塗料に使用されていましたが、危険性が判明したため多くの製品で使用が禁止されています。しかし、古い建物の壁面には依然として鉛含有塗料が残っていることがあります。鉛粉塵は特に子どもや胎児に有害で、身体的・精神的発達に悪影響を及ぼします。鉛塗料の除去やリフォームは、専門業者に依頼することが安全です。
