CERHRが評価する人間の生殖へのリスク

CERHR(Center for the Evaluation of Risks to Human Reproduction)は、米国国立毒性学プログラム(NTP)の部門で、1998年に設立されました。環境中の化学物質がヒトの生殖健康に与える影響を評価し、モノグラフとして公表しています。

ビスフェノールA(BPA)

ビスフェノールAはプラスチック製品を柔らかくするために広く使用されていますが、NTPの研究により、乳児用品や子供用製品への使用が禁止されました。中程度の懸念が示されており、特に生殖機能へのリスクに加えて、脳や行動への影響も指摘されています。

ブロモプロパン類

ブロモプロパンは、フロンに代わるハロゲン化プロパンで、主に2‑ブロモプロパンが使用されています。韓国の研究では、妊婦がブロモプロパンに曝露されると新生児の体重や成長に問題が生じ、重度の曝露では骨格異常や胎児死亡が報告されています。CERHRも同様のリスクを評価したモノグラフを公開しています。

メタノール

妊娠中のラットにメタノールを投与した実験では、投与量に応じて胎児の奇形や死亡が増加することが示されました。CERHRは極低濃度では影響は見られないとしていますが、妊娠中の曝露が増えるほどリスクが高まると警告しています。

フタル酸エステル類(フタレート)

ブチルベンジルフタレート、ジブチルフタレート、ジ(2-エチルヘキシル)フタレートなど、さまざまなフタレートがプラスチックの柔軟剤として使用されています。これらは日常生活に広く存在し、発がん性や妊娠中の重要な時期における胎児発育障害と関連付けられています。CERHRは多数のフタレートに関する報告書を提供しています。

フルオキセチン(プロザック)

抗うつ薬フルオキセチンは、妊婦が治療用量で服用した場合、胎児に有害な影響を及ぼす可能性があるとCERHRは報告しています。具体的には妊娠期間の短縮や新生児の適応障害が指摘されています。

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