黒カビは肺炎を引き起こすことがあるのか?

黒カビとは

黒カビ(Stachybotrys、通称「有毒黒カビ」)は人や動物にとって極めて危険です。繁殖には大量の湿気が必要で、浸水した地下室や、壁紙・石膏ボードが損傷した放置された建物などが典型的な発生場所です。黒カビは真菌で、人体に有害なマイコトキシンを産生します。

関連する疾患

黒カビのマイコトキシンにより、喘息、がん、肺疾患、鼻血、皮膚発疹、咳、倦怠感、学習障害などが引き起こされることがあります。免疫力が低下している人や小児、高齢者、重度のアレルギーを持つ人は特に早期に症状が出やすいです。皮膚に付着すると大きな潰瘍や腫瘍ができ、外科的に除去が必要になることがあります。副鼻腔の感染も外科手術が必要です。

アレルギーか肺炎か―議論

多くの専門家は、黒カビによる症状を単なるアレルギー反応と位置付けます。吸入すると発疹、喘息、目のかゆみ、くしゃみ、咳などが現れ、風邪に似た症状と表現されることが多いです。

黒カビ肺炎の可能性

免疫力が著しく低下している患者(臓器移植者や幼児など)では、黒カビが肺に定着し「黒カビ肺炎」を引き起こすことが報告されています。2006 年にフロリダ大学の研究者らが発表した論文では、黒カビ胞子が肺や副鼻腔、さらには脳や血流にまで拡散し、重篤な肺疾患を招く可能性が示されています。このため、一部の研究者は黒カビ感染を肺炎として分類しています。

重篤な症状例

黒カビに長期間曝露すると、頭痛、目の充血、咳、呼吸困難、尿路感染、慢性喘息、肺出血、気管支出血、鼻・喉の刺激、皮膚発疹や蕁麻疹、血圧変動、肝腎障害による内臓痛、消化不良、吐き気、集中力低下、倦怠感、めまい、記憶障害、不妊など、致命的に至る症状が報告されています。

対策と治療

症状が出たら速やかに医師の診察を受けましょう。黒カビの根除には、湿気の発生源を除去し、換気を徹底することが基本です。漂白剤や専用のカビ除去剤で殺菌し、汚染された部屋を密閉したうえで清掃・消毒を行います。カビが完全に除去されれば、健康も回復します。

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