アスベストはどこから来るのか?
時代背景
古代ギリシャ文明の頃からアスベストは知られており、当時はアスベストを頻繁に扱う作業者に肺障害が起きることが報告されていました。ペルシャ人は、火の中に住むという未確認動物「サマンダル」の毛がアスベストだと考え、その耐火性を神話的に説明していました。
歴史
産業革命期には、アスベストは衣類、クレヨン、接着剤、タイル、ブレーキパッドなど幅広い製品に使用され、住宅やオフィスの断熱材としても普及しました。1900年代初頭になると、アスベストに起因する致命的な健康障害が正式に認識され、「アスベスト症(asbestosis)」という名称が病名として定着しました。
専門家の見解
アスベストは自然に存在する鉱物で、主に露天掘りの採掘で土壌から採取されます。岩石状の鉱石として採掘され、色や密度はさまざまですが、採掘過程で容易に識別できます。現在でも世界各地で大型の近代的な露天掘り鉱山が稼働しています。
種類
主に白アスベスト(クロシドライト/クリソタイル)、茶色アスベスト(アモサイト)、青アスベスト(クロシドライト)がありますが、流通しているアスベストの90~95%は白アスベストです。現在商業的に使用されているのは白アスベストのみです。
理論・推測
アスベストは、火山活動や物理・化学的変化によって元の岩石が変質し、繊維状の珪酸塩鉱物となったものと考えられています。高温環境下で鉱物が熱処理され、結晶繊維が密に詰まった形態へと変わることで、自然の鉱石として産出されます。
