肩関節脱臼の整復手順とスリング固定法
必要なもの
- 白い布
- スリング
手順
① 準備
負傷者を落ち着かせ、できるだけリラックスできる状態にします。
脱臼の整復が必要かどうかを速やかに判断します(「脱臼の整復が必要か判断する方法」参照)。
整復が必要と判断したら、負傷者に手順を説明し、同意と協力を得ます。
もう一人の救助者の協力を求めます。
② 整復とスリング固定
負傷者を仰向けに寝かせます。可能であればテーブルなど腰くらいの高さに置くと作業がしやすくなります。
負傷していない側に救助者1名が立ち、負傷者の正面を向きます。
救助者は布やウェビングを負傷者の胸の下に滑り込ませ、布の両端を腋下の下で合わせ、しっかりと持ち手のように握ります。負傷者を笑わせないよう注意してください。
救助者2名が脱臼側の肩の近くに立ち、負傷者の正面を向きます。
脱臼した肩に付いた腕を肘を曲げさせ、指先を天井方向に向け、腕を体から90度の角度にします。
救助者2は曲げた肘を優しく、しかし確実に引き、肩を負傷者の体から離すようにします。同時に、救助者1は反対側から同じ力に対抗して引きます。
救助者2は腕を野球を投げるように回転させ、ゆっくりと前後に動かしながら一定の張力を保ち、肩関節が元の位置に戻るまで続けます。
整復が完了したら、腕を胸に掛けたスリングで固定し、動かさないようにします(「スリングの作り方」参照)。
