睡眠の各ステージとサイクル
睡眠は食事や水分と同様に生命に欠かせないもので、ロシアのKGBや第二次大戦中の日本軍が拷問手段として睡眠不足を利用したこともあります。睡眠中に体は日中受けたダメージを修復し、エネルギーを回復させます。完全な睡眠サイクルは5つのステージからなり、約100分で一巡します。
軽い睡眠(ステージ1・2)
最初のステージは眠りへの移行期で、外部刺激で容易に目覚めます。約5分間は体がリラックスし、眼球はゆっくりと動きます。ステージ2では血圧が下がり、体温が低下し、眼球運動が止まります。成人は睡眠時間の約半分をこの段階で過ごし、10〜25分後に深い睡眠へと移ります。
深い睡眠(ステージ3・4)
ステージ3と4は深い睡眠で、ステージ4はさらに深い状態です。この段階では血圧が低下し、脳から筋肉へ血流がシフトし、筋肉がリラックスしてエネルギーが回復します。脳波は遅く、眼球運動や筋活動はほとんどありません。成長ホルモンの分泌や組織・神経の修復、免疫機能の向上に重要な役割を果たします。
REM睡眠(ステージ5)
Rapid Eye Movement(REM)睡眠は第5ステージです。入睡後約90分で最初のREMが始まり、血圧と心拍数が上昇します。筋肉は一時的に麻痺し、眼球は急速に多方向に動きます。脳波は覚醒時に近く、夢を見るのはこの段階です。乳児では睡眠の約50%がREMですが、成人は約20%で、年齢とともに減少します。
睡眠サイクル
睡眠はステージ1→2→3→4→REMの順に進むサイクルを繰り返します。1サイクルは90〜110分で、夜間に数回繰り返されます。各ステージの長さはサイクルごとに変化し、特にREMは初期のサイクルでは短く、夜が進むにつれて長くなります。
