医療エラーと有害事象の違いとは

医療エラーとは

医療エラーは、意図しない行為(不作為または作為)で、意図した結果が得られなかったものを指します。

  • 意図しない、または望ましくない結果につながる出来事や状況
  • その望ましくない結果そのもの
  • 標準や期待に反する行為(偶発的に)
  • インシデント(事象)

すべての医療エラーが患者に害を及ぼすわけではありません。

有害事象(Adverse Event)とは

有害事象は、医療の管理過程で患者に生じた負の結果を指し、エラーの有無に関わらず発生します。

  • 医療提供が関与した身体的損傷(障害、機能障害、疾患、疼痛、苦痛、心理的損傷、死亡など)
  • 患者の病状や基礎疾患の自然経過とは無関係に、治療中に起きた予期しない損傷や傷害

すなわち、医療エラーは「標準的ケアからの逸脱」、有害事象は「医療に起因する害」です。

まとめ

医療エラーはケアの質の逸脱を示し、有害事象はその結果として患者に及ぶ害を示します。エラーがなくても有害事象は起こり得ます。

参考文献

  1. James JT. A new, evidence-based definition of medical error. Qual Saf Health Care. 2013 Aug;22(8):698-700. doi:10.1136/qshc.2012.001317. PMID: 23543389; PMCID: PMC3743333.
  2. Adverse event. Medical Definition of adverse event. (2022, November 20). MedicineNet. Retrieved November 25, 2022, from https://www.medicinenet.com/adverse_event/definition.htm

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