高地でのリスクと対策
高度は5,200フィート(約1,585メートル)以上を指し、深刻な問題は約7,000フィート(約2,130メートル)で顕在化します。旅行や登山を計画する際は、事前の予防策が重要です。
高度障害(高山病)
高度障害は酸素不足が原因ではなく、低気圧により肺を通って血液に取り込まれる酸素量が減少することが要因です。標高8,000フィート(約2,440メートル)以上では気圧が最大40%低下します。Altitude Researchの調査によれば、標高10,000フィート(約3,050メートル)以上に上った人の44%が高度障害を経験しました。重症例では肺水腫や脳水腫を引き起こし、致命的になることがあります。軽度の症状は頭痛、吐き気、倦怠感です。
低体温症と凍傷
標高が上がると温度は1,000フィート(約305メートル)ごとに約3°F(約1.7°C)低下します。また、風が強いと体感温度がさらに下がります。通常体温は98.6°F(約37°C)ですが、95°F(約35°C)以下になると低体温症の兆候(震え、手足の青白さ、言語不明瞭、混乱)が現れます。主な原因は過労や外傷です。凍傷は摂氏-25°C以下で起こりやすく、感覚が鈍くなるため気付きにくいです。防風・防寒性の高い衣類で対策しましょう。
太陽光の影響
標高が上がると大気が薄くなり、紫外線(UV)の防御が弱まります。標高1,000フィート上がるごとにUV強度は約4%増加し、雪面からの反射も加わります。低温と相まって日焼けのリスクは高まります。曇りでも日焼けは起こりやすいため、日焼け止め、首まで覆う帽子、UVカットサングラスの使用が必須です。
脱水症状
High Altitude Livingの調査によれば、脱水は低~中標高でも酸素不足に次いで多くの病気の原因となります。脱水の症状は高度障害と似ており、発汗不足、めまい、吐き気などがあります。標高6,000フィート(約1,830メートル)では、海面レベルの2倍の呼吸と発汗が行われます。また、低気圧と低湿度により皮膚や肺からの水分蒸発が速くなるため、低標高の2倍の水分を持参することが推奨されます。
