時速120マイル(約193km/h)の風がもたらす影響

生命への影響

  • 時速120マイル(約193km/h)以上の風は人命に重大な脅威を与える。ハリケーン・ウィルマでは35人が死亡した。うち3人は嵐の最中に飛散した破片に巻き込まれ、残りは倒壊した電線による感電や街灯が停止したことによる交通事故などが原因だった。

財産の破壊

  • 時速120マイルの風は移動住宅や古い木造住宅を倒壊させ、屋根瓦を吹き飛ばす。場合によっては屋根全体が吹き飛び、建物は残っていても浸水やカビで居住不能になることがある。倒木による住宅や自動車への被害も大きい。ウィルマは米国だけで230億ドル以上の被害をもたらした。

電力・電話サービスの停止

  • 強風や倒木、飛散物が送電線に衝突し、電力が復旧するまで長時間失われる。固定電話は使用できず、携帯電話はタワーが残っていれば利用可能だが回線が混雑し通話が困難になることもある。衛星電話が唯一信頼できる通信手段となることが多い。電力がないとガソリンスタンドの給油もできず、レジも使用できないため、ウィルマ後はスーパーマーケットがクレジットカードは受け付けても現金は受け付けられなかった。

医療への遅延

  • 交通・通信・医薬品供給の混乱により、重症患者以外への医療提供が遅れ、例えば指の骨折でも適切な治療が受けられず、永久的な可動域の喪失につながることがある。

経済への影響

  • 風による被害で企業は修理のために営業停止を余儀なくされ、被害が広範囲に及ぶ場合は数か月に及ぶことがある。その間、従業員は働けず、顧客は自動車修理などの基本的サービスを受けられない。
  • 大規模な財産被害は住宅保険会社の保険料上昇や倒産を招く。ウィルマ後、破産した保険会社が多数に上り、州が特別基金を設けて住宅保険を提供する事態に至った。高風速による金融的影響は事象後も数年続く。

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