海水を飲むと淡水よりも速く死に至る理由
体内のバランス
体のすべての機能は、細胞内外の物質(タンパク質、塩分、液体など)の微妙なバランスに依存しています。水は細胞膜を自由に通過できるため、このバランスは特に重要です。
海水を飲んだときに起こること
海水の塩分濃度は血液の約3倍です。海水を飲むと体内に過剰な塩分が流入し、細胞内外の物質バランスが崩れます。体は塩分を薄めて排出しようとして、細胞内の水分が外部へ漏れ出します。その結果、細胞は脱水状態に陥ります。
海水摂取の影響
主な症状は吐き気・嘔吐、四肢のむくみ、幻覚です。大量に摂取すると痙攣、昏睡、脳障害、腎不全に至ることもあります。
水中毒(過剰な淡水摂取)
淡水も極端に大量に飲むと、細胞内外の塩分バランスが乱れ「低ナトリウム血症」=水中毒を引き起こします。塩分は生命維持に必要なため、過剰な淡水は体内の塩分を過剰に排出させます。
低ナトリウム血症の症状
吐き気、言語不清、意識混濁、筋肉痙攣などが現れ、重症例では痙攣、昏睡、脳障害、死に至ります。
注意点
水中毒はまれですが、日常的に適量の水分補給は必要です。特に汗で塩分を失ったアスリートは注意が必要です。海水は危険です。海辺で少量の海水を飲んでも直ちに死ぬわけではありませんが、意図的に飲むべきではありません。
