シアノバクテリア(青緑藻)の実態
特徴
シアノバクテリアは世界中に分布し、湖沼や湿った土壌だけでなく、岩石、動物の毛、樹皮など様々な環境に生息します。増殖様式は出芽、断片化、二分裂の三つがあり、出芽では大きな細胞から小さな細胞が形成され、断片化では細胞が破砕して新たな個体となり、二分裂では DNA を複製しながら細胞が半分に分かれます。
種類
シアノバクテリアは単細胞、コロニー、糸状体の形態で存在します。中には有毒種と無害種があり、無害種の代表例がスピルリナで、健康食品として利用されています。有毒種としてはアナベナ、マイクロシスチス、オシラリオラ、アファニゾメノンなどがあります。
能力
光合成色素クロロフィルを持ち、光合成により光エネルギーで二酸化炭素と水から酸素と炭水化物を生成します。一部の種はヘテロシストと呼ばれ、窒素固定能を有し、窒素酵素で大気中の窒素をアンモニウムに変換します。また、鞭毛を持たずに滑走運動で移動できる種もあります。
歴史
シアノバクテリアは地球上で最も古い生物の一つで、数十億年前に二酸化炭素が豊富な大気を酸素に変え、地球の環境を根本的に変えました。約30億年前にはストロマトライトという大規模な堆積体を形成し、現在は西オーストラリアの熱帯浅海で化石が発見されています。
注意点
夏季や時には冬季に水面にシアノバクテリアが大量に増殖し「ブルーム」を起こします。ブルームは数週間続くことが多いですが、連続して数か月続くこともあります。有毒ブルームは魚や動物の死骸が見られることが兆候で、皮膚炎、じんましん、目のかゆみなどの健康被害を引き起こす可能性があります。
