海水が飲めない理由と体への影響
人間の体は約65%が水分で構成されており、健康な体の機能を保つために毎日淡水を摂取する必要があります。地球表面の約70%は塩水で覆われていますが、ほとんどは飲用に適していません。
浸透圧と細胞の働き
浸透圧は、濃度の低い液体が半透膜を通って濃度の高い液体へ移動する現象です。細胞内の水分は、血液中の塩分濃度が高くなると、細胞外へ流れ出してバランスを取ろうとします。
海水の塩分濃度
海水の塩分は重量比で約3.5%です。これは血液中の0.9%の約3倍に相当します。さらに、海水には水銀、硝酸塩、リン酸塩、産業廃棄物や油流出による有害物質も含まれています。
海水を飲むと血液中の塩分が増える
海水を飲むと血液中の塩分濃度が急激に上昇します。浸透圧の働きで細胞内の水分が血液へと引き出され、結果として細胞が脱水状態になります。
細胞脱水の影響
細胞が脱水すると、心筋を含む全身の筋肉が弱まり、正常に機能しなくなります。腎臓は過剰な塩分に圧倒され、機能不全に陥ります。
海水による中毒症状
海水を飲むと体は脱水状態になり、痙攣、意識喪失、脳損傷、腎不全を引き起こし、最終的には死亡に至ることがあります。
