エアロゾル塗料(スプレーペイント)の有害性とリスク
エアロゾル塗料(スプレーペイント)は、エアロゾル缶に入れられ、ノズルから噴射して塗装できる液体塗料です。落書きに使われるイメージがありますが、さまざまな素材や用途に利用できます。便利さはあるものの、使用前に知っておきたい有害な影響がいくつか存在します。
仕組み
スプレーペイントは、加圧されたガス(液化ガス)と塗料が缶内に封入されています。ノズルを押すと、均一な霧状の塗料が噴出し、狙った箇所に塗布されます。多くの缶には、塗料を均一に混ぜるための小さな金属ボールが入っています。
環境への影響
塗料は主に溶剤、樹脂(バインダー)、顔料、添加剤の4つの成分で構成されます。エアロゾル塗料には、ハイドロフルオロカーボンや炭化水素系の推進剤が使用されています。かつては炭化水素のみが使われていましたが、スモッグの原因となることが判明し、使用量が制限されています。それでも、炭化水素や揮発性溶剤は環境中に放出され、空気・水質汚染のリスクがあります。
火災の危険性
エアロゾル缶は適切に保管しないと火災の原因になります。エアロゾル製品は可燃性物質の含有量で3段階に分類され、スプレーペイントは最もリスクが高い「レベル3」に該当します。火が缶に触れると内部圧が上昇し、可燃性ガスが急激に放出され、火球やミサイル状の炎になることがあります。
吸入剤としての乱用
スプレーペイントは、一部の人が「ハッフィング」と呼ばれる吸入行為で乱用する危険があります。直接口からガスを吸い込む、または布に染み込ませた蒸気を吸うなどの方法があります。吸入は腎臓、心臓、肝臓、肺、脳に深刻な障害をもたらし、最初の使用でも数分で死に至ることがあります。
