砂場の危険性と安全対策
消費者団体や教育研究機関、保護者は、子どもが遊ぶ砂場の砂に含まれる物質や化学成分について懸念を表明しています。研究によれば、使用しないときに砂場をカバーするだけでも多くの危険を回避できます。適切な排水や定期的な清掃も重要です。
アスベスト
ニューヨーク州シラキュースの州立大学の病理学者は、販売されている砂場用砂にアスベスト繊維が混入していることを報告しました。Toys R Us の Kiddies Fun Sand や Genstar Stone Products の Premium Play Sand でも同様の結果が確認されています。アスベストは発がん性があり、アスベスト症など深刻な疾患を引き起こします。科学的報告が出ても市場に残っているため、購入前に安全な砂を選ぶための情報収集が必要です。
細菌汚染
米国国家衛生財団(NSF)は、公共の砂場で高レベルの細菌が検出されたと発表しました。長期間使用されていない砂場は砂を入れ替えること、使用後は必ず清掃し、動物や昆虫が侵入できないようにしっかりとカバーすることが推奨されています。
結晶シリカ
米国労働安全衛生局(OSHA)は、結晶シリカをヒトに対する発がん性物質として指定しています。多くの遊具用砂メーカーはこの成分を除去し、パッケージに「結晶シリカフリー」などと表示しています。NSF は、ラベルに結晶シリカ不使用と明記されていない砂の購入は控えるよう勧めています。
皮膚移行性線虫症(CLM)
皮膚移行性線虫症は、犬や猫などの動物が残したフックワーム幼虫が皮膚に侵入して起こる皮膚疾患です。動物の糞便や体液が混入した砂で遊んだ子どもが感染する可能性があります。使用しないときは砂場をカバーし、定期的に清掃・砂の入れ替えを行うことで予防できます。清掃中に動物の痕跡が見つかった場合は、砂全体を交換してください。
砂場を安全に保つためのポイントは、以下の通りです。
- 使用しないときは必ずフタやシートで覆う。
- 定期的に砂を掃除し、汚染が疑われる場合は新しい砂に交換する。
- 排水がしっかりと確保できる設計にする。
- 購入時は「アスベスト・結晶シリカ不使用」などの安全表示がある製品を選ぶ。
