ホームレスシェルターでシラミデータを収集する手順
研究デザインとデータ収集の概要
研究デザインの種類は、収集するデータのタイプを決定します。臨床試験では、科学者がさまざまな医療テストや治療介入を実施してデータを取得します。臨床研究データは質問票やインタビューを使用し、他の研究では血液、毛髪、シラミなどのサンプルからデータを収集します。また、既存データを用いた二次分析も可能です。研究者は人間からデータを取得する前に、厳格な倫理基準を遵守しなければなりません。
シラミデータ収集の手順
- IRB(倫理審査委員会)の承認取得
連邦規則は、IRBの審査とインフォームド・コンセントにより被験者を保護します。IRBは研究が倫理的基準を満たし、被験者の権利と福祉を守ることを確認します。詳細は米国保健福祉省のOffice of Human Research Protectionsのウェブサイトをご参照ください。
- 対象者の募集
IRB承認後、研究スタッフは被験者の募集を開始できます。ホームレスなど脆弱な集団への募集は難しいため、以下の2点を考慮します。①対象とするホームレス人口へのアクセス確保、②研究に必要なサンプルサイズを満たす十分な人数の確保。過去の研究では、ホームレスシェルターや保健所と連携してシラミサンプルを収集しています。
- 質問票による情報収集
シラミの罹患経路や知識、衛生習慣、健康状態、個人歴などを把握するために、質問票やインタビューを実施します。質問票はシンプルな項目を体系的に取得でき、インタビューは深掘りが必要な質問に有効です。どちらも標準化すればデータ収集が容易になります。
- サンプル(シラミ)収集
標準化された手順書に従い、シラミサンプルを採取します。シラミは人の血液を吸い、頭部・首・体・衣類・寝具に付着します。研究では、ピンセットでシラミ卵や成虫を頭部や衣類から採取し、種別・亜種別に分別して、被験者IDラベル付きのスクリューキャップ瓶に入れます。瓶は95%エタノールで保存し、CDC(米国疾病予防管理センター)へ分析を依頼します。
