NASW の基本価値
米国社会福祉士協会(NASW)が1996年に制定し、2008年に改訂した倫理規範は、社会福祉士の行動指針を示す。NASW が定める基本価値は、サービス、社会正義、個人の尊厳と価値、人間関係の重要性、誠実さ、能力である。
クライアントへのコミットメント
倫理規範は、社会福祉士の最優先の責務はクライアントの福祉と関心を促進することと規定している。法的義務がクライアントへの忠誠心に優先する場合、福祉士はその旨をクライアントに十分に説明しなければならない。
福祉士は、クライアントが目標を設定する権利を尊重し、目標の明確化を支援すべきである。ただし、クライアントの行動が自己や他者に差し迫った危険をもたらす場合は、福祉士はその権利を制限できる。
インフォームド・コンセント
福祉士は、ケア計画に関してクライアントからインフォームド・コンセントを取得しなければならない。言語的に理解できない場合は、適切な第三者の同意を得ることが求められる。また、クライアントは強制的なサービスを拒否する権利があることを十分に説明する。
録音や撮影を行う際も、事前にクライアントの同意を得ることが義務付けられている。
能力(コンピテンス)
福祉士は、教育・訓練・資格・経験の範囲内でのみサービスを提供し、自らの能力を超えて行動してはならない。文化的能力と社会的多様性への配慮も求められる。
利益相反・プライバシー・記録
福祉士は、クライアントへの職務に支障をきたす利益相反を回避しなければならない。
クライアントのプライバシーは尊重され、開示された情報は機密保持の基準に従う。法的リスクが生じる可能性がある場合は、福祉士は事前にクライアントへ説明する。
クライアントは医療記録への合理的なアクセス権を有する。
性的関係の禁止
福祉士は、クライアントやクライアントの家族との性的関係を一切持ってはならない。
その他の規範と原則
身体的接触、性的嫌がらせ、侮蔑的な言葉の使用はすべて禁止される。サービス料、サービスの中断・終了については、クライアントに十分に説明しなければならない。
