グリーストラップ(油脂分離装置)の技術と運用

グリーストラップ(インターセプター)は、排水に含まれる油脂や固形物(FOG:Food‑Oil‑Grease)を一次排水処理システムに入る前に除去する装置です。

仕組み

油脂は水より軽いため、時間を置くと自然に分離し上部に浮き上がります。グリーストラップでは排水が通過する間にこのスカム層がトラップ内部に捕捉され、定期的に除去・処理されます。

設置場所

小型のものはキッチン内部に設置され、大型は地下や外部に埋設されます。通常、一次排水システムと各給排水設備の間に配管されます。

タンク型(ヴォルト)トラップ

すべてのグリーストラップは基本的にタンク(ヴォルト)構造で、油脂はタンク内に貯蔵されます。タンク型は定期的なメンテナンスが必要で、専門業者が専用機器で油脂を抽出し、適切な処理施設へ搬送します。

自動除去装置(AGRU)

自動油脂除去装置(AGRU)は、捕捉した油脂を常時自動で取り除き、別容器に保存してリサイクルしやすくします。大型商業厨房で使用され、内部ヒーターで油脂を液体状態に保ち、ストレーナーで固形物の詰まりを防止します。

運用上の留意点

洗剤や乳化剤を含む排水、懸濁固形物が多い排水はトラップの性能を低下させます。長時間の滞留は固形物が沈降し詰まりの原因となり、洗剤や乳化剤は油脂の分離を妨げ、トラップをバイパスさせます。

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