アスベスト症(Asbestosis)
アスベスト症は癌ではなく、肺の長期的な疾患です。アスベスト繊維を吸入すると肺組織が刺激・炎症を起こし、10〜20年の潜伏期間を経て発症します。主な症状は呼吸困難と吸息時の乾いたパチパチ音で、進行すると致命的になることがあります。米国環境保護庁(EPA)によれば、現在有効な治療法は確立されていません。
肺がん
アスベスト曝露による肺がんは、肺の気道を侵食し閉塞させます。発症は緩やかですが、がん細胞は血流やリンパ系を通じて他部位へ転移します。主な症状は咳、喘鳴、呼吸困難、血痰、胸痛、声のかすれ、体重減少、貧血などです。
悪性中皮腫(Mesothelioma)
悪性中皮腫は肺・胸膜・腹膜・心膜の表面に発生する稀な癌で、ほぼすべてがアスベスト繊維の吸入または粉塵への曝露が原因です。潜伏期間は20〜50年と長く、初期症状がほとんど現れないため早期診断が困難です。症状が出た時点では進行した状態であることが多いです。
