恥骨シラミ(陰部シラミ)の予防と対策

症状と診断

恥骨シラミは陰毛に寄生する寄生性昆虫で、頭部シラミとは別種です。陰毛はもちろん、脚毛や腕毛、胸毛、眉毛やまつげなどの体毛にも寄生します。顕微鏡で見ると小さな甲殻類に似ているため「クラブ」とも呼ばれます。肉眼では見つけにくく、かゆみが最初の兆候です。夜間に活動が活発になり、皮膚に噛み付くためかゆみが増します。感染後すぐにかゆみを感じることもあれば、卵が孵化し成虫が血を吸うまでに最大4週間かかることもあります。

診断は医療機関で行うのが確実ですが、拡大鏡で薄い灰色や濃い茶色のシラミ、白い卵(ナッツ)を毛根に付着しているのを確認することでも自己診断できます。

性行為による感染

恥骨シラミは非常に感染力が強く、主に性行為で広がります。感染を防ぐには、性パートナーの数を減らすか、相手も同様に一夫一婦制を守ることが重要です。STD予防用のコンドームは陰毛に付着したシラミの拡散を防げません。

陰毛を剃ることでシラミが付着しにくくなることがありますが、他の体毛にも寄生できるため、既に感染している場合は根本的な治療が必要です。市販のシラミ駆除薬(シャンプーやローション)を使用して駆除します。また、感染が判明したらすべての性パートナーに通知し、再感染を防ぐ協力を求める倫理的義務があります。

寝具・衣類からの感染

恥骨シラミはベッドリネン、タオル、衣類などに数日間生存でき、これらを介して他人に移ることがあります。感染が疑われる物は、熱水(60℃以上)で十分に洗濯し、乾燥機で乾かすか、洗濯できない場合は密閉プラスチック袋に入れて最低3日間保管すれば死滅します。

予防と対策まとめ

  • 性パートナーは信頼できる相手と限定し、感染が疑われたら速やかに検査・治療。
  • コンドームだけに頼らず、陰毛の清潔を保つ。
  • シラミ駆除薬は医師の指示または薬剤師に相談して使用。
  • 使用した寝具・衣類は高温洗濯または密閉保存で処理。

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