携帯電話が禁止される理由
運転中の禁止
注意散漫運転は重大な事故や死亡事故の主要因です。米国では多くの州で運転中の携帯電話使用を禁止する法律が制定されています。ハンズフリー機器に接続した場合のみ通話が許可されるケースもあります。テキストメッセージの送信はハンドルから手を離す必要があるため、リスクがさらに高まります。2009年、オバマ大統領は連邦職員に対し運転中のテキストメッセージ送信を禁止する大統領命令を出しました。特にティーンエイジャーは運転中のテキスト送信に陥りやすいです。
航空機内での禁止
航空機内での携帯電話使用禁止は、機内の計器やコックピット装置への干渉リスクが懸念されたことが最初の理由です。近年のデジタル携帯電話は航行にほとんど影響を与えないことが示され、いくつかの航空会社は使用禁止を解除しています。ただし、使用できるネットワークや機内モードの制限など、一定の規制は残っています。米国では依然として機内での携帯電話使用が禁止されており、かつては「HANG UP法(H.R.5788)」が議会に提出されましたが、委員会を通過しませんでした。アメリカン航空などが機内Wi‑Fiサービスを提供し始めたことから、将来的に有料で携帯電話使用が認められる可能性も指摘されています。
学校での禁止
学校で携帯電話使用を禁止する主な理由は安全とプライバシーの確保です。例えば、校内でのトラブルに外部の人間が介入するために電話が使われた事例や、カメラ機能で生徒(特に女子)の裸写真が更衣室やシャワーで撮影・拡散されたという報告があります。一方で、保護者は子どもの安全確保のために携帯電話が必要だとして禁止に反対する声もあります。
病院での禁止
かつては病院内で携帯電話の使用がほぼ全て禁止されていました。その根拠は医療機器への電波干渉でしたが、2007年のメイヨークリニックの調査では実際のリスクは極めて低いことが示されました。その結果、英国や米国の一部病院は使用禁止を解除しています。ただし、盗難防止の金属探知機が埋め込み型医療機器と干渉し、救急搬送につながるケースも報告されています。携帯電話から放射される電波の健康影響については、現時点で明確な結論は出ていません。
