ボディシラミ(体虱)について徹底解説

人間に寄生するシラミは頭虱、体虱、陰虱の3種類があります。そのうち、疾病を媒介するのは体虱(ボディシラミ)だけです。体虱は血液を吸って生活し、約10万年前に頭虱から分化したと考えられています。頭虱と形は似ていますが、卵は人の衣服や寝具の縫い目に産み付け、毛髪には付けません。

ライフサイクル

メスは宿主の衣服や寝具の縫い目に卵(ニット)を産み付けます。卵は5〜10日で孵化しますが、最大30日間休眠することもあります。孵化した幼虫は主に衣服や寝具にとどまり、宿主が安静にしているときに血液を吸います。メスは一生で200〜300個の卵を産み、宿主がいなければ2〜5日で死んでしまいます。

感染経路

体虱は感染者との密接な接触により広がります。特に狭い空間で共同生活をしている場合に集団発生しやすく、猫や犬からは感染しません。

同定方法

体虱は非常に小さく、見つけにくいことがあります。かゆみや赤い腫れ、発疹が現れたら注意が必要です。肉眼でも確認できますが、拡大鏡を使うとより確実に見分けられます。

影響

放置すると頭痛や関節痛、激しい掻きむしりによる皮膚肥厚(いわゆる「放浪者病」)を引き起こすことがあります。また、開いた傷から二次感染のリスクも高まります。体虱は腋熱や塹壕熱などの伝染病の媒介体でもあります。

予防

寝具や衣服は週に一度は交換し、定期的に洗濯・乾燥させることが有効です。感染が疑われる人と衣類や寝具を共有しないようにしましょう。

対策

体虱が疑われる場合は、衣類や寝具を130℃以上の熱湯で洗い、最も高温の設定で乾燥機にかけます。また、日常的に清潔を保ち、定期的に入浴・衣類交換を行うことで再感染を防げます。

医師受診の目安

自分で駆除できない、または掻きむしりによる傷ができた場合は医師に相談しましょう。医師はリンダン(ロジン)などの薬剤を処方し、重症例では専門的な治療が必要です。感染拡大防止のため、他人と寝具や衣類を共有しないことも重要です。

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