タバコフィルターの概要と効果

タバコの先端がコルク色で「ライト」や「ウルトラライト」と表示されるものは、フィルターが付いているタイプです。女性向けのライトタバコも同様にフィルターが付いていますが、先端は白いままです。フィルターが付いていることで「安全」だと誤解されがちですが、実際の効果は専門家の間で議論されています。

機能

20世紀中頃、喫煙が肺がんと関連すると医師の報告が増える中で、タバコメーカーはタールやニコチンの吸引量を減らす目的でフィルターを開発しました。理論上は、フィルター内部の小孔が外気と煙を混合し、吸入される有害物質を希釈するとされています。

歴史

ハンガリーの発明家ボリス・アイヴァズが1925年に最初のタバコフィルター製造方法の特許を取得し、1927年に実際のフィルターを製造しました。しかし、量産機械が不足していたため広まらず、1935年にイギリス企業が専用機械を開発しました。肺がんと喫煙の関係が注目され始めた1954年以降、機械の導入が進み、1960年代にはフィルター付きタバコが一般に普及しました。

構造

フィルターは主にセルロース(木材由来のプラスチック)で作られたプラグです。セルロースを溶解し、連続した合成繊維(トウ)に紡いだ後、プラスチック性を付与して形状を整え、タバコに合わせてカットします。また、メンソールなどの添加剤が含まれ、煙の味を調整したり、ニコチンの脳への到達速度を速める役割があります。

試験方法

大量生産が始まると同時に、メーカーは機械を用いてフィルターの効果を検証しました。同条件でフィルター付きとなしのタバコを喫煙させ、タールとニコチンの吸引量を比較した結果、フィルターは有害物質の吸入量を減少させると報告されました。ただし、人間の吸い方は機械と異なるため、この試験方法には批判があります。

実際の有効性

フィルターには小孔があり、吸引時に外気が混入して煙が希釈されます。機械試験では一定の効果が確認されたものの、研究者の多くは「ライト」タバコでも健康リスクは変わらないと指摘しています。喫煙者は指や唇で小孔を塞いだり、フィルター付きタバコを深く吸い込んだり、煙を肺に長く保持したりするため、フィルターの効果は実質的に低いとされています。

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