喫煙が健康に及ぼす害とその理由
喫煙は予防可能な健康問題の中で最も深刻なものの一つです。喫煙者は非喫煙者に比べ、がん、心疾患、生殖系の問題、その他多数の健康リスクが大幅に高まります。また、口臭や歯の変色、早期のしわ、運動能力の低下など、外見やパフォーマンスにも悪影響があります。米国肺協会によれば、毎年約40万人が喫煙が直接の原因で死亡し、さらに5万人が受動喫煙に関連して命を落としています。
喫煙とがん
米国がん協会によると、喫煙は米国におけるがん関連死の最大の単一原因であり、かつ最も防げる死因です。がん死の少なくとも30%は喫煙が原因とされています。米国疾病予防管理センター(CDC)によれば、喫煙は急性骨髄性白血病(AML)などの血液がんのリスクを高めます。さらに、喉、口腔、食道、胃、膵臓、腎臓、子宮、子宮頸部、膀胱、喉頭など、多くの部位のがん発生リスクを増大させます。
喫煙と心臓
米国で最も死亡者数が多い心疾患は冠動脈性心疾患であり、そのリスク因子の一つが喫煙です。米国外科医総長(Surgeon General)によれば、喫煙者は非喫煙者の2〜4倍の確率で冠動脈性心疾患を発症します。また、腹部大動脈瘤や血管の狭窄を引き起こし、末梢血管疾患や壊疽につながります。
喫煙と肺
喫煙は肺がんの主因です。米国がん協会のデータでは、肺がん死亡の約9割が喫煙に起因します。外科医総長は、喫煙女性は非喫煙女性の13倍、喫煙男性は非喫煙男性の23倍の肺がんリスクがあると報告しています。さらに、肺胞の破壊により肺気腫、慢性気管支炎、慢性閉塞性肺疾患(COPD)などの呼吸器疾患のリスクも高まります。
喫煙と生殖健康・子どもへの影響
喫煙は生殖に関する多くの問題を引き起こします。CDCの生殖健康部門によると、妊娠中に喫煙する女性は自らと胎児にリスクをもたらします。喫煙女性は不妊や早産のリスクが30%増加し、乳幼児突然死症候群(SIDS)のリスクが1.4〜3倍、出生体重も低くなります。受動喫煙にさらされた子どもは、急性下気道感染、重度の中耳炎、喘息発作の頻度・重症化が高く、2006年の外科医総長報告は子どもに安全な受動喫煙レベルは存在しないと結論付けています。
