喫煙が肺に有害な理由とは?

喫煙は全身に有害ですが、特に肺への影響は深刻です。タバコに含まれる有毒物質が肺を直接毒し、ニコチンは吸引と同時に肺に取り込まれ、約30分間作用し続けます。炭素の沈着が肺の形状を変え、正常な呼気が困難になります。喫煙者は慢性閉塞性肺疾患(COPD)で死亡するリスクが非喫煙者の10倍に上ります。

喫煙は肺胞を破壊する

肺胞は酸素を取り込み二酸化炭素を排出する微小な空気嚢です。タバコのタールが気管支に付着し、肺の湿度と結合して肺胞を塞ぎます。その結果、肺胞が萎縮し伸縮できず、酸素摂取量が減少して息切れが起こります。心臓は酸素供給のために余計に働き、喫煙者はすぐに疲労感を覚えます。

喫煙は繊毛を損傷する

繊毛は気道表面に並ぶ細い毛状構造で、粘液と共に吸入した埃や有害物質を排除します。喫煙により繊毛が破壊され、肺は自浄作用を失い、慢性的な咳や肺炎などの疾患を招きます。

喫煙は呼吸器疾患のリスクを高める

喫煙は気管支炎、喘息、肺炎、肺気腫、慢性閉塞性肺疾患(COPD)など、酸素が血管や臓器に届きにくくなる病気を引き起こします。免疫系は煙の化学物質を除去しようとしますが、やがて機能が低下します。米国疾病予防管理センター(CDC)によれば、COPD死亡者の90%が喫煙に起因しています。

喫煙は肺がんを引き起こす

CDCの調査では、がんは米国で2番目に多い死亡原因で、肺がんが最も多くの死亡者を出しています。喫煙は男性肺がん死亡の90%、女性では約80%の原因です。タバコ煙に含まれる約40種の発がん性化学物質(例:炭酸ガス、ヒ素、アンモニア、水銀、ホルムアルデヒド、鉛、ウレタン、放射性物質など)が細胞の遺伝子変異を誘発し、気管支に異常細胞が増殖、腫瘍化しがん化します。

受動喫煙の危険性

米国環境保護庁(EPA)は、受動喫煙により年間約3,000人の非喫煙者が肺がんで死亡すると推計しています。特に乳幼児の肺は小さく、煙に対する耐性が低いため、喫煙環境は呼吸困難や乳幼児突然死症候群(SIDS)・呼吸器感染症のリスクを高めます。

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