海の乗り物酔いに対する対策と抗ヒスタミン薬の活用法
海酔いの原因とは
海酔いは、目・内耳・関節・筋肉といった体の動きを感知する感覚器官からの情報が脳で食い違うことで起こります。たとえば、窓のない船室にいると、内耳は激しい揺れを感知しますが、目は動きを確認できません。この矛盾した信号がめまい、吐き気、嘔吐といった症状を引き起こします。症状は通常数時間で自然に治まりますが、非常に不快で、場合によっては死の予感まで感じることがあります(CDC)。
事前の準備と医師の受診
船旅や沖合釣りに出かける前に、医師に海酔いのリスクを相談しましょう。医師は予防策として、抗ヒスタミン薬の処方や市販薬の使用を勧めます。重要なのは、症状が出る前に薬を服用することです。発症後に服用しても効果は期待できません。
主な抗ヒスタミン薬と使用方法
ドキシラミン酢酸塩+ピリドキシン(ビタミンB6):カナダで「Diclectin」として処方される組み合わせです。米国では個別に販売されており、医師の指示に従って入手・服用します。
ジメンヒドリナート(商品名:Dramamine):市販薬として入手可能です。船出の1時間前に1〜2錠を服用し、4〜6時間ごとに必要に応じて追加します。
プロメタジン(商品名:Phenergan):処方薬で、1回25 mgを2回/日、船出の30分前に最初の服用を行います。
メクリジン(商品名:Antivert):処方薬で、出発の1時間前に25〜50 mgを服用し、必要に応じて12〜24時間ごとに追加します。
これらの薬の主な副作用は眠気です。運転や機械操作が必要な場合は注意が必要です。
