エレベーターのドアによる怪我と安全対策

子どもの怪我

1990年から2004年にかけて、米国消費者製品安全委員会のデータによると、エレベーターで重傷を負い救急処置が必要になった子どもは29,030人に上ります。主な原因はドアが閉まる際に手や腕が挟まれることで、打撲、擦り傷、捻挫が多く、4歳未満の幼児では頭部外傷も報告されています。

特に1歳~2歳の幼児が全体の26%を占めます。この年齢は歩き始めて自立心が芽生える時期ですが、エレベータードアの危険を認識できません。大人の行動を真似してドアを押さえようとすることも事故につながります。

子どもの怪我防止策

ほとんどの事故は予防可能で、機械的故障が原因となったのはわずか5%です。子どもがエレベーター付近にいるときは必ず目を離さず、ドアを塞いで開けるような行為は控え、正しい使用方法を示すことが重要です。

エレベーター関連の死亡事故

米国労働統計局の1992~2003年の調査では、職場でエレベーターを利用中に死亡したケースが68件報告されています。一方、消費者製品安全委員会の調査では、職場外での死亡が56件でした。

職場での死亡のうち18件は、エレベーターが存在しない状態でドアが開いたことが原因です。インターロック機構はこの事故を防ぐはずですが、必ずしも機能しません。ドアに挟まれたり、ドアとシャフトの間に挟まれることで致命的な怪我が起こることもあります。また、乗客がドアに体重をかけて開くと、予期せぬ開閉が起き転落死につながるケースもあります。

責任(リーガビリティ)

故障や不備が過失によるものである場合、その責任はエレベーターの保守・管理を行う者にあります。多くの州法では、所有者や運営者は乗客の安全を確保するために合理的な注意義務を負います。アパートなどの建物オーナーも、居住者や来客の安全確保のために適切な維持管理が求められます。

安全に利用するために

事故の多くは利用者側の行動が原因です。エレベーターに乗り降りする際は、床面とエレベーターが水平であることを確認し、ドアが閉まる瞬間に無理に乗り込まないようにしましょう。ドアを開けっぱなしにしたいときは「ドア開」ボタンを使用し、ドアを手で押さえてブロックしないでください。また、ドアに寄りかからず、ゆるい服装はドアから離しておくことが重要です。ドアが開かない、閉まらない場合は無理に力を加えず、警報ボタンを押して救助を要請してください。

旅行の安全 - 関連記事