建物の照度レベル(ルクス)
光の強さは、米国などの非メートル系国では「フットキャンドル」、メートル系の国では「ルクス(lux)」という単位で測定されます。建物の管理者やエルゴノミクス技術者は、作業者が目の疲れや健康障害を防ぐために、各エリアの適切なルクス値を把握しておくことが重要です。
廊下や低照度エリア
廊下、荷降ろしエリア、倉庫の広い通路などは、明るさがそれほど必要ありません。照度は 50〜200 lx が目安です。参考までに、晴天時の屋外は約 10,000 lx になります。
一般作業エリア
小売店や組立ラインなど、作業者の安全と快適さが求められるエリアでは、400〜500 lx が標準的な照度です。過剰な照明はエネルギーの無駄となります。
細部作業エリア
設計図や構造図を読む必要がある建築家やエンジニア、スーパーマーケットの一部エリアなど、やや細かい作業が求められる場所では、750〜1,000 lx が適しています。
高度な精密作業エリア
布地の検査や包装前の欠陥チェックなど、非常に細かい作業を行うエリアでは、照度は約 2,000 lx が必要です。細部組立作業も同様に高い照度が求められます。
極端な高照度エリア
小さな試料や微生物を扱う研究室など、極めて詳細な作業が続く場所では、照度は 5,000〜20,000 lx に達することがあります。これらは特殊な用途であり、一般的なオフィスや工場では見られません。
各エリアに適した照度を設定することで、作業効率と安全性を高め、エネルギーの無駄を防ぐことができます。
