VPP(自発的安全保護プログラム)とは何か?
VPP(Voluntary Protection Program、つまり自発的安全保護プログラム)は、米国労働省労働安全衛生局(OSHA)が運営する制度で、労働統計局が示す業界平均の事故率を下回る安全・衛生対策を実施している企業を認定します。
歴史
1970年の労働安全衛生法第2条(b)(1)に基づき、全ての労働者に安全で健康的な職場を提供することが国益と位置付けられました。この理念のもと、1979年にカリフォルニア州で試験的に開始され、1982年に正式にプログラムとして発表されました。1998年からは連邦政府の職場も対象となりました。
プログラムへの参加方法
企業はまず申請書を提出します。組合がある場合は組合側の同意も必要です。申請後、企業は安全・衛生の現状調査と管理体制の構築を行い、既存のVPP認定企業とメンター関係を結びます。さらに、VPPの文化・理念・評価基準を学ぶ4日間のOSHA研修を受講します。
メリット
VPP企業の「DART(Days Away, Restricted or Transferred)率」は、同業他社平均より約52%低くなります。安全性が向上することで従業員の欠勤が減少し、生産性が上がり、結果として収益性が向上します。認定後は3〜5年ごとに再評価が行われますが、期間中の追加検査は実施されません。
