労災補償で用いられる障害評価のポイント
労働中に負傷した場合、労働者は労災補償の対象となります。この補償には、永久的な障害(永久障害)に対する給付金が含まれます。以下では、障害評価の流れと重要なポイントを解説します。
障害評価(Impairment Rating)
医師は、負傷による永続的な障害の程度を判断するために、身体検査を行います。この検査は「永久障害評価(Permanent Impairment Rating)」と呼ばれ、身体機能、可動域、生活の質、日常活動の遂行能力などを総合的に評価し、全身障害率(Whole‑Person Impairment)としてパーセンテージで示します。
評価基準(Guidelines)
米国では、2010年9月時点で医師は米国医学会(AMA)の『Guides to Permanent Impairment(永久障害ガイド)』第5版に従って評価を行います。AMAガイドは各種傷害や障害に対してパーセンテージの範囲を定めており、医師はその範囲内で個別の障害率を決定します。
請求者の選択権(Claimant's Choice)
労働者は法的には「請求者(Claimant)」と呼ばれ、多くの州で自分が信頼する医師を選んで障害評価を受ける権利があります(「請求者の選択権」)。一方、雇用主の労災保険会社も別の医師を指名し、同じ傷害について第二の評価を行うことがあります。両医師の評価が異なる場合、双方で妥協案を決めるか、合意に至らなければ裁判所でどちらの評価が妥当かが審理されます。
障害評価は、補償金額や将来のリハビリ計画に直結する重要なプロセスです。自分の権利や手続きについて不明点がある場合は、専門の弁護士や労働組合に相談すると安心です。
