OSHAのバックアップアラーム規定
アラームの歴史
1971年、米国労働安全衛生局(OSHA)は、米陸軍工兵隊の基準に基づき、建設機械に対するバックアップアラームの義務化を開始しました。2004年9月27日のOSHA建設部門長からの書簡では、「建設車両に後退時に衝突される危険性が広く存在する」ためにこの規則が制定されたと説明されています。2001年から2004年にかけて、OSHAは後退中の車両にアラームが無いことが原因で、作業員がはねられ死亡した事例を8件調査しました。
バックアップアラームの要件
公道ではなく、一般の交通が立ち入らないオフハイウェイの作業現場で走行する自動車は、29 CFR 1926.601(a)の規定が適用されます。後方視界が妨げられる車両は「周囲の騒音レベルを上回る逆走信号アラーム」を装備しなければならず、もしくは作業員が安全であることを合図したときにのみ後退が許可されます。
土木・圧縮機械は29 CFR 1926.602(a)(9)(i)でカバーされており、同様に「周囲の騒音レベルと区別できる逆走信号アラーム」または作業員の合図が必要です。
静音型バックアップアラーム
建設現場近隣の住民から、現行の大音量アラームより静かな代替手段はないかという問い合わせが寄せられています。OSHAは、合図や作業員の合図による「無音」方式を認めており、2004年の解釈でも「単一音である必要はない」としています。効果が確認できれば「ホワイトノイズ」装置でも、周囲の騒音を上回る可聴レベルであれば使用可能です。要は、車両の進行路にいる作業員やその進路に向かう作業員に対し、十分な警告ができることが条件です。
未承認のアラーム
OSHAは安全装置の「承認」や「認証」については、製品が既存規格を満たすかどうかを基準に判断し、特定の製品を公式に「OSHA承認」と宣言しません。作業現場の条件は多様であり、機器の改造や誤用のリスクがあるため、バックアップ安全装置全般に対する一括承認は行っていません。
