パレットラックの荷重制限と安全ガイド
メーカー仕様
パレットラックのメーカーは、米国ラック製造者協会(RMI)が定める米国国家規格に基づき、各タイプ・構成ごとの荷重容量を提供する義務があります。RMIは最大荷重を算出する公式や、風荷重・地震荷重・不均衡荷重・建物への固定条件など、すべての変数を考慮した厳格な基準を策定しています。また、荷重適用例や構成図も併せて提供します。
ラックの所有者は、荷重制限プレートを見やすい場所に掲示し、荷重サイズ・上限・構成情報を明示する必要があります。
構成
立柱(アップライト)や横梁(ロードビーム)のサイズ・種類が異なると、許容荷重も変わります。例えば、立柱間や梁間の間隔が広いほど、同じ構成でも荷重は減少します。安全のため、使用する部材と構成に対してメーカーが示す最大荷重を必ず守ってください。
ベイ容量
メーカーが示す最大荷重は、通常「ベイ全体」の容量です。ベイ容量とは、2本の立柱間に許容される総重量であり、梁ごとや段ごとの荷重ではありません。ベイ容量にはラック本体や付属部品の重量も含まれるため、実際に各段が安全に支える重量は、まずラック本体の重量を差し引き、残りの重量を段数で割って算出します。
タイプ別
ラックの種類(セレクティブ、プッシュバック、グラビティフロー、シーシミック、ドライブインなど)により荷重評価は異なります。たとえば、傾斜ロールでパレットが自動搬送されるグラビティフローラックの荷重上限は、同じ構成のセレクティブラックとは異なります。対象のラックタイプ、構成、部材サイズをメーカーに確認してください。
その他の要因
メーカーが示す荷重は、均等に分散された荷重と標準的な環境条件を前提としています。荷重が偏っていると実質的に重くなるため、注意が必要です。また、地震が多い地域や、建築基準法で追加の制限が課される場合もあります。購入・設置時には、これらすべての要因を考慮してください。
