OSHAの掘削作業における傾斜要件

建設現場で配管や基礎を設置する際、掘削した溝(トレンチ)の壁が適切な傾斜でないと、崩落時に重大な事故につながります。米国労働安全衛生局(OSHA)は、土壌の種類ごとに安全な傾斜を定めた規則を設けており、深さ20フィート(約6.1m)以下の掘削については以下の基準が適用されます。20フィートを超える場合は、登録された専門技術者の設計が必要です。

土壌の種類

OSHAは土壌を以下の4類に分類し、最も安定したものから順に「安定岩石」「タイプA」「タイプB」「タイプC」としています。掘削の壁の傾斜はこの分類に基づいて決定されます。

安定岩石

安定岩石の場合、垂直壁(90度)が許容されます。ただし、岩石と他の土壌が混在している場合は、混在部分の土壌に応じた基準も適用しなければなりません。

タイプA土壌

  • 最大傾斜は3:4(水平3単位に対し上昇1単位)で、角度に換算すると約53度です。
  • 開口時間が24時間以内で深さ12フィート(約3.7m)以下の場合は、1:2(水平1単位に対し上昇1単位)に緩和できます。
  • 階段状(ベンチ)掘削を行う場合も同じ3:4の比率が必要です。
  • 階段の水平走行は最大4フィート、垂直上昇は最大5フィートに制限されます。
  • 深さ8フィート以下の掘削では、底部の垂直壁は最大3.5フィートまで許容されます。深さ8〜12フィートの場合は、側壁の傾斜を1:1(45度)にし、底部の垂直壁は同様に3.5フィートまでとします。

タイプB土壌

  • 最大傾斜は1:1(45度)です。
  • 階段状掘削が許可されるのは、粘性(凝集性)を持つタイプB土壌に限られます。その場合、階段の水平走行と垂直上昇はそれぞれ最大4フィートです。
  • 非凝集性の土壌では、滑らかな斜面が必須です。

タイプC土壌

  • 最も緩い土壌で、最大傾斜は1.5:1(約34度)です。
  • 階段状掘削は認められていません。

層状土壌

実際の地下は単一の土壌で構成されていることは稀で、複数の層が重なっています。たとえば、表層土→タイプB層→安定岩石という順に掘削が進む場合、各層ごとに対応する土壌の傾斜基準を適用しなければなりません。

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