ANSI規格の安全靴とは

1994年、米国標準協会(ANSI)は安全靴の要件を定めた業界標準を策定しました。当初はANSI Z41 PT 99として知られていましたが、後に米国試験材料協会(ASTM)が新しい規格を制定しました。現在の規格はASTM F2413-05で、静電気放散(SED)、導電性(Cd)、電気危険(EH)、底部穿刺防止(SPR)など、さまざまな保護機能を持つ靴を網羅しています。その他、チェーンソー切断抵抗(CS)や生体電気絶縁(DI)といった特殊なタイプもあります。

主な保護機能の分類

  1. スチールトゥ(鋼製つま先)

    落下や転がりによる衝撃から足を保護します。ASTM F2413-05のI/75およびC/75項目で要件が定められています。

  2. 静電気放散(SD)

    静電気が体内に蓄積するのを防ぎ、放散させます。コンピュータ製造、溶剤系塗装、プラスチック加工などで使用され、ASTM F2413-05のI/75(SD)とC/75(SD)で規格化されています。

  3. 導電性(Cd)

    静電気を速やかに導通させ、放電を防止します。静電気が大量に発生する環境(コンピュータプロセッサ工場、爆薬工場など)で使用されます。

  4. 電気危険(EH)

    高電圧機器や帯電した導体の近くで作業する際に、足元で電流が流れた場合でも安全です。靴底とヒールに導電性素材が組み込まれ、ショックや短絡から保護します。

  5. 穿刺防止(SPR)

    靴底の中間部に薄い鋼板が埋め込まれ、鋭利な物が底を突き刺すのを防ぎます。建設現場、埋立地、スクラップ金属店などで重宝されています。

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