OSHA(労働安全衛生局)の概要と実務的ポイント
OSHA(米国労働安全衛生局)は、米国労働省が1970年に設立した政府機関で、職場の安全と健康を促進することを目的としています。従業員が10人以上の事業所を対象に、各種基準の策定・施行・監査を行っています。
機能
- OSHAは安全な作業環境を確保するための基準を制定し、機械・設備・作業環境・安全装置・保護具・有害物質の取り扱いなどを規制します。
特徴
- OSHAは事業所を無告知で検査し、危険性が高いと判断した事業所を優先的に調査します。従業員からの苦情があった場合も検査が行われます。違反が認められれば罰金やその他の処分が科されます。
誤解されがちな点
- 違反に対する罰則は自動的に科されるわけではありません。検査官は是正命令を出し、一定期間内に改善が見られない場合に初めて罰金が提示されます。事業者は不当と考える指摘に対して異議申し立てが可能です。
利点
- OSHAは事業者向けに無料の相談プログラムを提供し、職場の安全衛生改善を支援します。また、従業員向けの安全教育・訓練も実施しており、化学薬品や血液など特定リスクへの対処方法を学ぶことができます。
考慮すべき点
- 基準は頻繁に改訂されるため、特に中小企業は最新の要件に対応するのが難しいことがあります。既存の設備が新基準に合わなくなると、改修や買い替えが必要になり、コストが増大する可能性があります。
