MRI装置の安全対策と注意点

定義と目的

MRI(磁気共鳴画像)は、強力な磁場とラジオ波を利用して体内の水分子を整列させ、放出される信号を画像化します。撮影は断層ごとに行われ、最終的に3次元画像が構築されます。

初期スクリーニング

検査前に、MRI室に入る全員の金属類を徹底的にチェックします。時計、ペン、鍵、クレジットカード、ジュエリーなどは磁場により飛散し、危険です。また、患者の既往歴を確認し、インプラントや金属プレート、スクリューの有無を把握します。

ペンなどの小さな金属がMRI近くで飛散性の投射物になる例。

騒音対策

MRIは撮像時に大音量のノイズを発生させ、聴覚障害のリスクがあります。検査前に耳栓やMRI対応のノイズ低減ヘッドホンで聴覚保護を行います。

耳栓で患者の聴覚を保護する例。

妊娠中または妊娠の可能性がある患者への配慮

造影剤(ガドリニウム)使用は、胎児への影響が懸念されるため、妊娠が確認されている場合は原則避けます。また、機械音による胎児への聴覚リスクもあるため、必要性が高い場合に限り、母体の書面同意を得て実施します。妊娠の可能性がある場合は、検査前に妊娠検査を行うことが推奨されます。

インプラントに関する注意点

体内に埋め込まれた金属製デバイスは、磁場で位置がずれたり、電流が流れたりして火傷や機能障害を引き起こす恐れがあります。人工内耳、ペースメーカー、除細動器などはMRI禁忌です。インプラントを有する患者は、必ず担当医の許可を得てから検査を受けます。

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