神経切開(ニューロトミー)とは?
神経切開(ニューロトミー)とは
神経切開は、末梢神経や神経の一部を切断し、痛みを和らげたり、筋痙攣や特定の筋疾患を治療したりする外科手術です。神経繊維を切ることで、対象の神経から脳への信号伝達を遮断します。
神経切開の目的
痛みの緩和:薬物療法や理学療法で効果が得られない慢性疼痛に対し、対象神経を切断して痛み信号を遮断し、症状を軽減します。
筋痙攣の管理:痙性やジストニアなどの不随意な筋収縮がある場合、関与する神経を切断することで痙攣を抑制します。
筋拘縮の治療:過剰に緊張した筋肉の神経供給を遮断し、筋肉をリラックスさせて柔軟性や可動域を改善します。
横隔膜ペーシング:呼吸筋の重度の弱化に対し、横隔神経を切断して人工的に横隔膜を刺激し、補助呼吸を可能にします。
神経切開の種類
選択的神経切開:対象となる神経繊維だけを切断し、周囲の神経は温存します。
近位神経切開:脊髄や神経根に近い、神経本幹部を切断します。
遠位神経切開:神経の末端に近い部位、つまり対象筋や組織に近いところで切断します。
実施する神経切開のタイプは、患者の症状や神経の位置に応じて選択されます。神経切開は通常、局所麻酔下で行われる低侵襲手術で、適切に選択すれば疼痛の大幅な緩和や筋制御の改善が期待できます。ただし、神経を切断すると元に戻すことはできないため、効果とリスクを慎重に比較検討する必要があります。
